患者プロフィール
- 年齢・性別:50代・女性
- 発症時期:3か月前
- 傷病部位:右足首、右股関節、右腸腰部、腰部
- 職業:教師(立ち仕事が多い)
- 既往歴:乳がんの全摘出手術歴あり
発症の経緯
患者様は、女の子座り(横座り)をしていた際に右股関節と右腸腰部に痛みを感じ始めました。その後、徐々に以下のような症状が見られるようになりました。
主な症状
- 未舗装道路を歩行時に疼痛が増強
- 階段昇降(特に上る時)に痛みが悪化
- 右大腿部前面に違和感を感じる
- 起床時や起坐動作時に痛みが強くなる
- 長時間の立ち仕事により痛みが増悪
- 最も辛い症状:立ち仕事中の持続的な痛み
患者様は日常生活において、歩行や階段の昇り降り、さらには授業中の立ち仕事にも支障を感じるようになりました。
施術内容と経過
全7回にわたり、神経筋整復法を用いた手技療法のみを実施しました。患者様の生活習慣や姿勢を考慮しながら、段階的なアプローチを行いました。
【第1回目】
- 上肢の軸合わせと自律神経の調整を実施
- 施術後、症状の経過は良好
- 立ち仕事後の疲労感が軽減
【第2回目】
- 下肢の軸合わせと自律神経の調整
- 姿勢の改善についてのアドバイスを提供
- 引き続き良好な経過を確認
【第3回目】
- 施術体勢をうつぶせ(伏臥位)に変更
- 下肢の軸合わせを中心に神経筋整復法を実施
- 症状の経過は順調
【第4回目】
- 来院時に痛みの再発を訴える
- 伏臥位と仰臥位を組み合わせ、刺激を最小限に抑えた施術を実施
- 痛みの根本的な原因について詳しく説明
【第5回目】
- 諸症状は軽減するも、階段歩行時の痛みが増強
- 下肢の軸合わせと自律神経の調整を重点的に実施
- 歩行指導を行い、正しい歩き方を意識してもらう
【第6回目】
- 階段歩行時の痛みが残存するも、その他の諸症状は軽減
- 下肢の軸合わせを中心に施術
- 立ち仕事時の適切な休憩の取り方についてアドバイス
【第7回目】
- 階段歩行時の痛みも軽減し、日常生活において支障がほぼなくなる
- 施術を終了
- 今後のセルフケアについての説明を実施
施術のポイント
- 軸合わせの重要性:
- 体のバランスを整えることで患部への負担を軽減
- 立ち仕事による体の歪みを調整
- 自律神経調整の効果:
- 自律神経の働きを整え、体の回復力を向上
- 疲労の蓄積を防ぐ
- 段階的な施術の実施:
- 症状の変化に応じた適切な施術内容の調整
- 徐々に負荷を増やし、最適な施術プランを提案
施術後の患者様の声
「最初のうちは階段の昇り降りが本当に辛く、特に立ち仕事中の痛みが一番つらかったです。施術を受けるたびに改善を感じることができ、今では痛みを気にせずに仕事や日常生活を送れています。毎日の仕事が楽になり、動きやすくなりました。」
まとめ
この症例では、神経筋整復法による軸合わせと自律神経調整が痛みの軽減に大きく寄与しました。特に立ち仕事が多い職業の方は、日常の姿勢や歩行習慣に注意し、早めのケアが重要です。定期的なメンテナンスを行うことで、再発の防止にもつながります。
整体による手技療法を通じて、痛みの軽減や生活の質の向上を目指しましょう。早めの対策と継続的なケアが、快適な日常生活への第一歩です。