首を左右に倒す・振り向くと痛い

首の痛みも原因が様々。
本日は、腕、特に前腕部が関係している、首の痛みについて。

首だから、肩甲骨や頸椎に問題があると考えがちなんですが、
実は、手先の障害って影響するものなんです。

ひのくま整骨院では、診療の時には、左右の振り向きと、左右の倒し動作の、可動域と痛み方について、患者さんとともに確認していきます。ただ、可動域は角時計を使うまでもないと考えているので、わりとアバウトにやってます。

それで、明らかに腕に問題があるなって感じる場合は、施術開始の1手技目に、肘関節と手関節の対の関節整復を検査しながら行います。実際、ここに問題が生じている場合は、それだけで首の可動域と痛みが出なくなるほど、変化がみられます。
そうでない場合もあるので、慎重に施術を進めます。
ひのくま整骨院の施術は、マッサージではないので、痛みのあるところを揉むわけではありません。首の施術も、背中の施術も、手首から肘、肩関節の複数関節の調整と、関節軸を作る骨軸の調整も兼ねて筋肉の機能調整を行います。

筋肉には栄養・老廃物の運搬のための血管が細かく分布しています。そして感覚受容器が筋肉の中にはあり、勢いよく伸ばされたり、筋肉の過剰な収縮が起こってしまったときには、それが緊急反応を起こし強い痛みを出します。また、筋肉を動かすために指令を送り届ける運動神経が筋繊維付近まで分布しています。筋肉と神経は接合部(神経シナプス)という小さな器官を介して、情報を伝えています。
ひのくま整骨院で行っている神経筋整復法は、PNF理論の感覚受容器から上向性神経伝達を促通させ、中枢部からの下向性神経伝達を促通させる手技療法です。
相乗効果が見込めるのは、筋肉の血流の勢いが増すので、血管の働きに影響が起こり始め、血管支配する迷走神経への促通効果が期待できます。

手技の説明で、話がそれてしまいましたが、手首の掌屈・背屈の制限が首に影響していたり、前腕部の回内・回外の可動制限が頸椎の運動制限を起こしていることがあります。

関節は骨と骨のつなぎ目です。筋肉は骨についていて、ほとんどは関節をまたいでついています。
つまり、首が痛いのは、首だけに問題があるわけではないことがあるのは、同じ体の一部の手首のちょっとしたズレが、頸椎の運動制限を起こし、肩甲骨の肋骨間の可動制限を助長し、極端に関節が動くところと動かないところが生まれてしまい、危険な状態であると信号が出されてしまうんです。

大きな動きでない方が、障害が見つかりやすくもあります。なぜなら私たちは、自然とかばうからです。わずかなズレは、運動制限がかけられている範囲内にある時ほかの動きを連動して普通に動いているように使ってしまうんです。この積み重ねが、人それぞれで症状を発してきてしまいます。

症状を感じたら、お早めに来てくださいね。

痛くなくても、いやな感じがある時は、痛みとしてとらえてあげてください。自分の体からの危険信号の読み取りが、弱いと痛みではなく違和感でいるようですので。

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