自動車の交通事故、たいしたことないと事故直後感じても時間の経過とともに痛みが出ることが非常に多くみられます。まず、被害にあわれた方は、医療機関で検査をしてもらってください。この検査は、整形外科で専門の検査器具を使い、精密に受けてくることが大事です。
最初の立て替えの受診料は保険扱いではないので、とても高価ですが自賠責保険や対応してくれる保険会社さんが全額賄っていただけますので、安心してください。必ず、医療機関では、領収書はもらってくださいね。
自動車も、とても安全を考慮したつくりになってきて、体への負担が少なくなってきているようなのですが、やはり多くの車が1トンを超えるものになっていますので、私たちの体にはこたえてしまうものです。また、どの自動車も同じだけの運転補助装置が備わっているわけではないので、それに頼ってしまうのも非常に危険だと私は考えているんです。会社が競い合ってより良いものをと開発しているんでしょうけど・・・。
さて、私たちは、大きな声で驚かされても瞬間的に体を反応させてしまうものです。その時、普段よりも強く速く動きますから、人によってはそれだけでケガをします。これが、自動車がぶつかるという瞬間を視覚でとらえていれば、瞬時にみがまえ力がかかります。ヘッドレストと呼ばれる椅子の上に装着されているものがありますが、ほとんどの人がそこに頭はつけていません。これは事故などの衝撃の際に頭を守るものとしていますが、体は前に丸まろうとします。たとえエアバックで頭部の衝撃を少なくしても、首は鞭を打つ動きが起きてしまいます。そんな時にケガが起こります。ヘッドレストに頭をつけるようにすると、頭の動きが丸まっているときよりも少なくなるため、むち打ち症状は軽減できるそうなんですが、とっさなことでそんなことは不可能に近いと思います。
で、むち打ちだけに焦点が行ってしまいがちなんですが、ハンドルを持っていたり、ドアハンドルをつかんだりいろいろなことが瞬時に起きているので、気が付いた時は、事故にあって被災している時ではなく被災後。どうなったかといわれてもわからないと思います。普通のけがではないんですからね。だからいろんなところに痛みが起きても不思議はありません。
だからこそ、医療機関(整形外科)で専門の検査を受けていただきたいのです。
交通事故ではない腰痛ですと、はじめはそんなに痛くなく重いかなぁ、って感じで、仕事を続けて夜休んでいるときに急に痛みが出てきて・・・、という人がたくさんいます。
これは二次的障害、つまり交通事故も二次的障害を受けやすい、ということ。その検査後の施術は安心して施術に来てください。