歩行困難なほど、足が痛い。
じっとしていても痛い、でも、夜は眠ることはできる。
内出血とかもしていない。
躓(つまづ)いたり、ねじったりした記憶がない。
問診途中で、もしかすると「痛風」という言葉がよぎりましたが、診ないことには判断できない。
どちらの足首も硬く、可動域を比較するのに指標にするのは難しい状態。
触ってみて、パツンパツンに腫れあがっているようですが、
赤くなく、熱感はほぼないので、痛風の疑いは消えていき、関節の位置の確認することに。
強く激しい力が加わらなくても、継続的に同方向の力がかかり続けると関節にゆがみを生みます。
それは筋肉が関節をまたいでついているということと、
関節の面が複雑な形をしているということ、が原因です。
案の定、距骨という骨が、痛くない方の足と比べると踵側が外に張り出して、親指側に横方向にねじれずれていました。
まずこの場合、施術は足首(距骨)の位置を整えることが先決です。
ということで関節を引っ張る旨だけを伝え整復します。
あれやこれやというと、多くの人が力が抜けなかったりして整復に支障が出ることがあります。
そのあと、筋肉の連係を整えていきます。
まっすぐ足を着いた状態と、歩くときの足首の曲げ伸ばしに係る膝関節・股関節、骨盤、そして反対側の脚も。
痛みの残存の程度によって、包帯固定と土踏まずのところのクッション材をあてがう処置をすることが多いです。あまりガッチガチな固定を最近はしなくなりました。
それは、神経筋整復術を行うようになったからです。