腕を上(挙)げると肩が痛い。
腕が上がらない。
最近は良く「腱板損傷」の傷病名を聞いたり、視たりするようになってきました。
以前は、ケガが原因で腱板といわれる、肩関節周囲の5個の筋肉うちのどれかが、断裂することを言っていましたが、
レントゲンや超音波画像診断器の進化によって部分断裂も画像による診断がされるようになってきています。
もちろん私は、柔道整復師でいますので診断はもってのほか、行ってはいけないので致しません。
でも症状の確認から、判断をすることはあります。
完全断裂だと、腕を支えることができなくなることで、特に棘上筋(腱板のひとつ)の断裂では、腕を90度横に広げていられなくなるので患者さんと一緒に確認することで、整形外科に転医して手術を受けるか、動ける範囲内で腕や肩の筋肉の機能を整えることに全力を尽くすのか判断してもらいます。
部分断裂の場合、腕を横に広げることができるので、働けている筋肉に負担がかかりすぎないように体の調整をするのですが、この場合の判断は、私の場合は、整形外科で「腱板損傷」と診断された患者さんが来院して問診の時に話していただけることでわかるのであって、基本的には内部の組織が裂けているということまで判断はできません。
最近の腱板断裂は、慢性傷害、つまり腕の上げ下ろしが原因だと説明を受けるそうです。
果たして本当にそんな激しく傷めた人の多くが、腕の上げ下ろしをしているのでしょうか?
そんなことを思いつつ、ひのくま整骨院では、関節と筋肉のゆがみを触れ・観て調整します。
この場合の腱板損傷を起こすきっかけは他にあるようです。
例えば、野球肩、胸郭出口症候群、など。
どんな痛みも、原因を見つけて出さない方向に導くことが重要だと考えています。
ケガを起こしている現状や、傷めている結果を、みて、痛みを緩めて現状固定することは、原因の追究ではないし、根本の調整ではありません。
結局、ひのくま整骨院では「腱板断裂・腱板損傷」といわれていても、そこにとらわれることなく、今の状態と今後の未来の使い方に向けて指導と調整を行っています。