医療が変わってきているので、病名も増え自分のアタマでは処理しきれなくなってきています。
冗談はさておき、変わってきている医療の一つというのは、先日来院してくださった「腱板損傷」の患者さんの患部のお話です。
私が修行させていただいているときは、「腱板損傷」といえば、先生が患者さんの腕を真横にあげて、「放しますよ!」と掛け声をかけて、先生の手を離すと、腕が「ストーン」と落ちる、症状の物を「腱板損傷」と判断していました。
しかし、現在は整形外科でレントゲン等の検査をして、中身を見て筋肉の状態が裂けていたり、何らかの変化を受けているものを「損傷」として診断されているようです。すごく納得です。
「腱板損傷」は肩についている回旋筋腱板(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)のまとめた総称であり、その一部の損傷の総称です。(今までの私の認識のものは、現在では腱板完全断裂というべきものでしたね)
細かく分類された傷病名と、まとめた総称名が大中小とまた細分化されていたり、複雑です。
また私の苦手な英語表記の総称病名の頭文字をとったものなどがあり、結構厄介です。
それでもそのような傷病名を聞くことで、すごく安心される患者様もすごくいます。
修業時代、先輩の整形外科にお勤めの先生から、使い過ぎ症候群の一つで腱板損傷する、ということも聞いたことがありました。
今になってみれば、私の考えや経験から何となく理解できます、その当時は『?』でしたね。
肩だけたくさん動かすなんてことしないんだから。
損傷するに至る原因は、あまり聞くことはできません。
あくまでも痛みが出ている部位の、その中の撮影や映像からの判断と、「痛みがある=炎症」、というのが一般的な原因のようです。
炎症に対する考え方も私受け入れるようになってきました、今までは熱感があり発赤を伴うもの以外はケイレン痛や心因性の痛みと分ける必要があるとしていましたが。お薬も随分変わってきているので、お薬の知識をさわり程度勉強したら、発赤や熱感を伴わずとも炎症とするんだと。
「いたみ」=「炎症」=「損傷」
結局、腱板も断裂していなくても、わずかな傷を負い、弱さが生まれ、活性酸素と損傷部に発生する化学物質の反応で炎症反応を起こし、「痛み」となっている、だから「腱板損傷」というんですね。
ひのくま整骨院では、柔道整復師なので診断はできないので、「腱板損傷」ですね、ということはできませんが、患者さんがほかの病院・クリニックでレントゲンやMRIなどの検査を受けてこられた症状を、ドクターに診断していただいた「傷病名」にそった、専門の療養施術は行っています。もしも痛みがあったり、関節内部での「ゴリゴリ音」などでお困りでしたら来院なさってくださいね。