筋肉の機能の一つ、「カラダを動かす」
ただ動くだけじゃないですよね、物を持ち上げたり、歩いたり、走ったり、ボールを蹴ったり、投げたり、いろいろあります。
これは一つの関節だけが、一つの動作だけの筋肉が行うわけではない、と考えています。
例えば、高さのある段差から飛び降ります、この時の着地を考えてみます。
足のつま先から、踵をつけて、膝を曲げ、股関節を曲げて、腰を曲げながら、両腕を広げながらバランスをとり、それぞれの関節を伸ばしていき、立ちますよね。
この曲げるという動きの中に、関節を伸ばすという筋肉の働きも同時に行われています。これを「拮抗」するといいます。つまり反対に作用する働きが「拮抗」です。
関節を曲げるために同じ作用を持つ筋肉が同じように収縮することは「協調」といい、これらを複合した筋肉の作用は「連係」ということなんだと私は考えています。
多くの赤ちゃんや、本当にバランスのとれた体の持ち主は、「ポニョポニョ」として、柔らかいです。これが意味するのは、筋肉の「閾値低下によるシナプス遅延の早まり」という現象、すなわち「凝り」がないからということです。
よく患者様の中でここが痛いんですといって、痛みの出ているところに刺激を欲しがる人がいます。それがすべて悪いことではないのですが、痛みはそこに出ているのだけれども他の筋肉の連係を整え合わせなければ、関節のゆがみが整わずにいつもそこが痛い、ということになります。また、症状や性格、生活習慣によってはその痛いところを刺激することで痛みが継続し続けることや、悪化することがあります。そうお願いする人に限って、結構自分の都合予約で施術回数は何回で終わるかということを聞いてきます。
筋肉の連絡不全、連携不全をまずは整え合わせることから考えて、施術を受けに来ませんか?