股関節の痛み
歩く時の痛み、前屈み(かがみ)の時に出る痛み、でも、朝の起き上がりの時には爽快に動ける、座っている時や、床に着く動作(お布団に入る動作)も気にならない。
なんにせよ痛みがあることは、つらい!ですね。
整形外科では、いろいろな検査をしてもらったという患者さんの話ですが、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)といわれたそうです。だから、飲み薬を処方していただいたんですって。でも、いろんな検査の結果、原因や傷病名はわからず、痛みは様子を見ることになったようです。
さて、なんとかしたい一心で来てくれたので、全身の動きの確認を、2回目は症状をみてから進めました。
(1回目(初検)は、患者さんに自分自身で動かしてもらって、施術をひとつずつやってその都度、体を動かしてもらった上で、身体の動き・向きを探したり、パターンを協同で探します。そして締めに、最善の施術時の姿勢(向き)とパターンから、施術「手技」をかけ、終了です。)
今回は、その次の回の、施術スタイルです。場合によっては、その何回か先の施術に当たるのですが・・・。
まず、施術台(ベッド)までの歩く姿勢から判断して、うつ伏せから始めました。うつ伏せてから骨盤や股関節の動きが左右対象になるように、両方の膝を曲げて左右の足を同側傾け動きを見ました。この時痛みがある股関節やお尻と反対のお尻と股関節、そして脚(あし)の動きに硬さがあったので痛みのある方と同じように動かせるように調整します。
再度、両方の膝を曲げて同じように動かしてみた時に、今度は痛みのある方がわずかに動かしにくさがあったので、痛みのある方を調整し、同じようにまた動かして比べてみます。そろったので、仰向けになってもらって、膝を伸ばし、脚を挙げて、股関節と骨盤と背骨の動きを観察してみます。やっぱり痛いという脚とは反対側の股関節と骨盤と背骨の連携がズレています。だから、こっちの足を持ちながら足首、膝、股関節の3関節と左右の骨盤動きに、背骨の動きを動かしながら調節します。この動きが整ったら、次にステップアップします。
両膝を曲げ足を施術台に着け、両膝を同じ側に倒します。この時の股関節、骨盤、腰回りの動きを比べて、お尻周りの筋肉の調整をします。やっぱり、痛くない側の脚が、動きが悪かったので整え合わせます。そしてどちらも同じような運動制限があったので左右同じ3関節(足首、膝関節、股関節)を並べ合わせ整合しました。
最終的に左右同じに見える動き方になったの終わりました。施術台から立ち上がった最初の一言・・・・、皆さんのご想像にお任せします。
必ずしも、痛みのあるところにきっかけがあるわけではありません。それと、左右非対称といわれることがありますが、私はそうは思いません。左右を対象にすることが健康への近道だと考えています。
左右対象に動かすための整体を、ひのくま整骨院では施術しています。