腹式呼吸が良いといわれていますが、どうしたらよいかがわからない人がいます。
そんな時は深呼吸をしてみましょう。
大きく息を吸い込み、大きく息を吐く、この繰り返しを10回くらい。
小学生くらいのころは体育の時間などで準備運動・整理運動でよくやったと思うんですが、大きく腕を回しながらするのも良い方法だと思います。
腹式呼吸をすると横隔膜を使うので、横隔神経が刺激を受けて自律神経が整ってくる(だろう)ということで、自律神経のバランスに気になる人に対して、対処方法で指導を受けることが多いです。でも実際は腹式呼吸って難しいといわれる方が多いです。
私なんかは本当に学生のころに比べて動きは鈍くなり、運動不足で、まともに体が機能していないようなので、先日何気なく口笛を吹いたときに、「あ、腹式呼吸になっている」と実感したほどです。胸式呼吸になっていても、深呼吸を重ねていると最終的に腹式の呼吸法ができています。だって睡眠時にはみなさんが腹式になっているんですから。寝ているときに肩で息切っている人見たことないですよね。
おなかが動く感覚が養えたら、それからおなかを意識しつつ、肺にいっぱいの空気を吸い込むイメージでゆっくり深く行っていきます。ゆっくりするのには理由があるんです。
疲弊しきった体は常に臨戦態勢になっているのと同じなので、すぐに抵抗する力みが入り、横隔膜も肋間筋も収縮状態になり肺が大きく膨らませられなくなってしまうため、その反射機能を作動させないようにするためゆっくり優しく深く長く吸い込み、限界が来たら、やっぱりゆっくり長~く吐き出します。
吐き出そうとはしない、ため息をつく感じで。
昔なんかで聞いたんですが、ため息は1回は良くないけど、2回続けてするのは逆に体にも健康にも良いんだよ、って言ってました。
本当の腹式呼吸の第一段階でやらなければならないことは、肺の息を吐ききるということらしいのです。
でも私は普通が一番、だと思っているので、自然にはけるんであれば吐き出して、吸い込む方が自然だとするならば大きくゆっくり吸い込んでと指導しています。
結構ゆっくりやっていると、背骨がこつんと動く音が出る時がありますよ。
そのあと体が動きやすくなることもあります。
一日に繰り返しやるといいですよ。
ちなみに、ロングブレス(美木良介式)や、ドローイングこれらは思いっきり力を入れますが、これも腹式呼吸です。これでも効果は非常にあります。やりやすい方法で一日にこまめに繰り返し行って健康管理をしてみてください。
コロナ予防にも非常に効果があると私は考えています。