胸が痛い

胸が痛い、内科でも検査をしてもらったけど異常はない
このような痛みは、肋骨を動かす筋肉や肋骨を支える筋肉が、「こっている」状態です。
つまり、肩こりの延長と私は考えています。

この場合の肩こりは、呼吸器筋群の調整が必要となるので、全身の施術をしなければならないと思っています。

まず「肋骨を支える筋肉」と考えているのは、首の筋肉の斜角筋です。
わきの下の長時間の圧迫からも、この斜角筋の急性ケイレンをおこしますが、
この場合は、慢性的な持続けん引(ひっぱり)による疲労から起こるケイレンです。

肋骨が作り出す、胸郭(きょうかく)という機関、肺のための部位です。
これをひと固まりとしたとき、背骨の前面にありどうしても前に下がる力が加わります。
斜角筋以外も胸郭が前に下がらないように支えますが、
下部肋骨(腰により近いところの肋骨)に腹斜筋が付きます。
座る、腰かける生活が多い人はこの腹斜筋がこってきて肋骨を下げようとする力が働きます。
つまり、胸郭が下にけん引されるようになってしまいます。
それを、引っ張られないように、斜角筋に力みが起きて、疲労し、支える力が弱くなるのでケイレンして固めてしまいます。

その先は、例えば肩甲骨の内側から肋骨にかけて、肩甲骨を動かす筋肉の前鋸筋や上後鋸筋といったような肋骨を引き上げる作用を強めます。
腹斜筋は、それらの筋肉よりも大きく、下に引っ張る力が強く、さらに重力があるため必然的に胸や首の後ろ側の筋肉がケイレンを強め、
そのバランスをとろうとするため、胸の前面の大胸筋や鎖骨下筋、胸鎖乳突筋などもケイレンが強まり、
胸が痛い、という症状を引き起こす、と考えています。

つまり体幹の筋肉を整えるために、足から施術を行う必要があると考えています。

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