立つと痛い、腰の問題

「体重を落としなさい」
「筋肉が弱くなっているから、鍛えてください」
など、いわれてしまうことがあります。
実際は、やせると軽くなり痛みが出にくくなることもあります。
筋肉が鍛えられると痛みが出なくなることもあります。

しかし、多くの人は、疲労した筋肉が働けなくなっているために、
痛みを出しています。
筋肉は体を支えるという役割と、
体を移動させるという役割と
衝撃を吸収するという役割があります。
体を移動させるのに特化した筋肉と、
衝撃を吸収するのに特化した筋肉がありますがどちらも、
体を支えるという役割は同様にあります。

つまり、理論上急に太ってしまったりすると、
体を支えるのに働く筋肉の量が必要になり、
衝撃を吸収したり、体を動かすという役割に同じ筋肉量を使うことができなくなってしまうので、
危険な状態と体が判断して痛みを出すということ。
だからもとの体重よりももっと痩せれば、痛みは出にくくなるということです。

鍛えるのは、弱ってしまっている筋肉量を、筋線維を太くしてそれを補えば同量になる、という発想だと思います。
実際は疲労して筋肉内に滞ってしまった二酸化炭素や老廃物が、毛細管を詰まらせてさらに栄養や酸素を供給することができなくなってくるので、
鍛えると疲労が増大して、毛細管のつまりを増やし、筋肉の機能低下を増やしてしまいます。
筋トレをして筋線維を太くするという機能が良い点として、筋線維を傷つけることで成長ホルモンの分泌を促し、
今までの機能低下した筋肉の正常化を後押ししてくれる可能性があがる、ということです。
実際それで痛みが治まる人もいます、でもそうではない人がもっといます。

まず日常の動きなどを見直し、座っていたり立ちっぱなしだったり、ソファーに横になる時間が長かったりする人は、
少し頻繁に体の動かす時間を増やすことをお勧めします。
この動かすことを増やすということはきたえるのではなく、
常にしっぱなしの状態で体を支えている筋肉を、動かすことで、筋肉を休ませる時間を作るということです。
機能がそれぞれ違う筋肉を、入れ替えて使うことで、それができると思います。

そして、施術に来院してもらって、関節面をそろえて、関節軸も正して、常に起きているケイレンをおさえる必要があると思っています。
この場合の腰痛は、動くと痛みは気にならなくなってくると、多くの方がおっしゃっています。

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