朝、気持ちの良い目覚めで一日を過ごしたいものですね。
目が覚めたときに腰が痛く、起き上がるのに時間がかかってしまう、「寝違えたんだろうか?」といろいろ心配されるようですが、そもそも布団の上に仰向けあるいはうつぶせ、
あるいは横向きに寝ている姿勢で寝返りをしたとしても、筋肉を傷めるほどの素早い動きや、強い力が入ることは私は考えられません。
原因は他にあります。
日々の疲れが抜けきれなく、筋肉内に積もってしまうと、機能できる筋肉の数が減ってしまいます。体重がその分減っているわけでもないので、減っている筋肉でまず体を支えなければならないのですから、働ける筋肉はオーバーワーク、オーバーパワーになってしまいます。寝る姿勢になれば、筋肉の緊張がゆるむだろうと考えますが、そのような状態の筋肉は、いつも不安定なので枕や布団を通して地面からの反発する力が自分の重さでも、抵抗する力(押し返す力)が働いてしまうと考えています。おそらく脳内のシステムも変わってしまい、正常であれば押し返す力が疲れてくれば寝返りをして反発する作用をなくします、でもそうではない場合、寝返りをしなくなります。つまりいつまでも、反発しているので疲れをとるための睡眠が、疲れをつくって安眠できず、朝になった時起きようとすると痛くなるのです。
ただし動き出すと痛みが引いてくるというものは、先ほどまで支えていた筋肉を、いろいろな動きをすることで休ませる時間ができたために、痛みが引いてくるという状態になっています。
腰が原因の場合と、首や背中の上の方が原因の場合とありますが、施術と自分自身での運動が短期に症状を安定させるための処置です。
股関節周りやお腹周り、肩甲骨に首と頭の付け根の筋肉の調整をして、いつも通りに生活をして、体を動かしたくなってきたら、その時間を把握して、次回はその時間にならないうちにストレッチしたり散歩したりして自分でも調整しましょう。
また、就寝前に必ずストレッチングしましょう。寝返りが打ちやすくなり症状が出にくくなります。