仰向けになると腰が痛い

よく患者さんが訴えるのは、仙骨(背骨の土台となる、骨盤と連結する骨)のあたりが、仰向けになった時に思い痛みや、押されるイタミです。
医学の考え方では、仙骨と骨盤が連結している(仙腸)関節は動かないとされています。つまり、一つの塊(かたまり)みたいなもの。
でも、わたしはわずかながらでも動くと考えています。その関節をつなぐ、バンド、靭帯は腰が疲れてくると体が不安定になるために、支える力を強めようと、筋肉同様に縮み、固めます。そのため、仰向けになった時に布団やベッド越しに「床から圧を受ける」ことで腰周囲の筋肉と靭帯の緊張が、痛みを出すきっかけとなります。
出始めのころは、仰向けになっていれば落ち着いてきます。しかし、痛みの原因の筋肉の疲労とエネルギー効率の低下を取り戻せないでいると、やがて再び同じような状態となり、その時は前回よりも長い期間、痛みの鎮静に時間を費やします。さらに、変化を重ねると、仰向けに限らず、横向きでも、うつ伏せでも、寝る姿勢を変えてもなかなか寝付けない、といった悩みに変わっていくと考えられます。

また、骨格筋だけの問題ではないこともあるようです。腸の何らかの働きの低下が、おなかを守ろうとする働きで、おなか周りの筋肉のこわばりを起こすことがあります。医学的検診を行っていても病気と判断するほどのことでもない程度の場合でもです。ご自身の体側が危険と判断することがあります。簡易的に自分で、おなかのマッサージをすることも良いこともあります。

いずれにおいても、ストレッチングは自己施術としては有効と考えています。必ず突っ張らせるところまでは関節を動かしましょう。

ひのくま整骨院では手足を動かしながら関節を動かす、筋肉の連絡を整えて、血液の循環が活発になれるように施術します。血液循環は自律神経系では副交感神経が中心です、ですから、血液の流れが変化を起こすと、副交感神経への刺激が促されて、消化管を支配する副交感神経へ反応を促すと、考えています。各々の部位と考えてしまいがちですが、一人の人間なんですから、つながっていなければならない、つまり手足の施術が全身に与える影響があると、私はとらえて常に施術にあたっています。

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