生理痛が起こる原因は、はっきりいってわかっていない、と私は考えています。
でも、筋肉の調整をすることで、頼ってくださった患者様方が楽になったとお声掛け頂いています。つまり体のバランスと筋肉の機能を整え促進することが、良い結果を導けたと考えています。
生理痛は女性ホルモンの分泌量が多いとか、子宮の出口が小さいとか、冷え血行不良、心因性障害(つまりストレス)などといわれていますが、血行不良も子宮の出口が小さいのも、筋肉などの軟部組織の柔軟性を確保できれば痛むことは少なくなってくると考えます。また、筋肉の柔軟性が確保されるということは、働ける筋肉量が戻ってくることから血流量も増え血行促進し冷えなどの悩みもなくなってくると考えます。もちろん体調がよくなってくることで内分泌環境も、その人の状況にあった変化が起こると考えています。
これらのことが働き出し、安定した日常生活を送ることができるようになれば、不安も少なくなってきて、心因性障害(月経前症候群:PMS)も落ち着いてくることもあります。
私が考える、生理痛の一番の原因が、筋肉の硬さ、すなわち、コリです。お腹周りのコリが結構感じられます。
どこもかしこも柔らかいことが一番だと私は考えています、でもその中でも、お腹はとっても柔らかく保っていてほしい場所です。腹筋のトレーニング、腹斜筋のトレーニングなどコアを鍛えましょう、ということが言われてますが、わたしは柔軟こそ第一にやらなければならない筋肉のケアだと思っています。
実はコリという現象は、不安定な状況の中で自己防衛として筋肉に微細な痙攣を起こさせて、動かさないように働きかけているのだと思っています。不安定な状況を作り出すのにはケガや、毎日の疲労が睡眠によって代謝できずに筋肉内に疲労物質として蓄積してしまう、ことがありま原因です。
同じ体の中で起きている現象ですから、婦人科でも内科でも、診察を受けに行ってもあまり変化が見られなかったとお悩みの場合は、筋肉からのアプローチを試みるのも、私は良いのではないのかなと考えています。
最近では、人体の中の最大臓器が、筋肉と脂肪といわれ始めていますからね。