成長痛

小中学生が、体育や部活動の練習中に膝や足首に痛みが出るという現象や、寝ているときに痛くなるという現象がよく聞かれます。

寝ているときには多分、身長が伸びる夢や、伸びをした時に関節にゆがみがあるために、スジがこすれて音がしたような感じになるんだと思われます。その擦れた時の痛みが、寝ている時の痛みでしょう。

成長期に骨にある、成長軟骨と呼ばれているところと、筋肉が骨につくところが近くにあるために、筋肉が固くなってしまい引っ張ることから生まれる痛みです。

安静が予防ではないと、私は、来ていただけている患者様や、その親御さんにはお話しています。

身長が伸びる、ということの希望を壊すことになってしまうのかもしれませんが・・・。

多くの人はこの成長痛、背が伸びなくなったら痛くなくなったといわれています、しかし、何割かの子供さんたちは成長軟骨の部分が硬化して骨になっても痛みが残ったままでいるのです。

何軒も医療機関を渡り歩いてきた、そういう患者様もたくさんいらっしゃいます。たくさんインターネットで検索され、成長痛について勉強される患者さんや親御さんがいます。

結局、筋肉の働きがおとろえたことが、そもそもの原因となっている、と考えられるのです。それと、たまたま、成長期にハードトレーニングを行い、それに見合った体のケアが行われていなくて、成長軟骨の付近の骨を刺激してしまう、という現象が起こっているということです。

カラダのケアが必ず医療機関に行くということではありません、ストレッチをする、練習後のアイシングをする、睡眠を十分に取る、栄養と水分をよく取るということです。睡眠と食事は皆さんよく考えられています、というより、親御さんがしっかりされていると思います。問題はストレッチ、面倒くさくて適当でやめてしまう、特に子供さんたちは大人に比べて疲れが溜まっていないために、ストレッチを気持ち良いとあまり感じないのかもしれませんが。人にされると気持ちが良いとは感じるかもしれません、でも、自分ではなかなか気持ちが乗らないのが現実です。かつて自分自身がそうでしたからね。

私は、成長痛にはなっていません、たいしてハードトレーニングをしませんでしたから、なんちゃって柔道で走り込みもほぼなかったですからね。

もちろん、最近は私は、ストレッチを毎日していますよ。気持ちの良さが分かりましたからね。私のお手本は、動物にあります。最近の犬猫はあまり伸びをしなくなったかもしれませんが、それでも人より回数多く行っています。私達もこまめにする必要があります。

痛みが出てしまったら、ストレッチをしても難しいかもしれません。その時はすぐに来てください。今、ずーっと痛い思いをされているならば、すぐに連れてきてください。

膝がでっぱり、O脚に変わっていってしまうかもしれません、さらに、足の動きが不自然になり体を揺さぶるような歩き方になって腰に負担がかかり別の体の痛みを起こしてしまう可能性があります。

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