成長期の男性にとても多い膝関節の機能傷害です。
成長が止まれば痛みが出なくなる、という考え方は違うんですよ。けっこう、多くの人が成長痛なんて聞くから、成長が止まればそのような痛みは出なくなると認知されてしまっています。じつはこの業界に入るまではそうだと考えていました、また私の場合オスグット症の経験もありません。
オスグットになりやすいスポーツがあります、まず代表的なバレーボール、バスケットボール。なぜなりやすいかというと、ジャンプの多い球技だからです。ですからトランポリンも床運動も陸上競技で跳躍や高跳びの種目の人にも多い傷害なんです。筋肉の働きがまず適していないことからこのような原因を作ることと、ジャンプという衝撃が、脛やモモの骨に対して長軸の衝撃・圧となり骨の発育を活性してしまっているためなんです。そのため、私はこの傷害を患って診えた患者様には、耳にタコができるほど、ストレッチングをしなさいと指導します。セルフでできる予防ですからね。
男子にとって身長が伸びることはとても喜ばしいことなんですが、痛みが出るのは良くありません。骨の成長に負けない、筋肉の柔軟性を確保しなければならないと考えています。つまり、成長が止まっても、筋肉の機能低下が起きたままの状態では、オスグットの痛みは出続けるということなんです。ただし、人の身体は痛みが出続けることにストレスがかかり、膝の痛みが一時的に消えてしまうこともあります、これが治ったと勘違いする反応です。しかし、二次的、三次的に歪みが起き、身体のどこにとは断定できませんが発症することは間違いありません。
ひのくま整骨院ではオスグットの最重要筋肉は半腱様筋・半膜様筋、大腿二頭筋、大腿四頭筋だと考えています。このほかにも大切な筋肉がありますが、この大きな筋肉が、バランスよく働きさえしてくれれば、成長軟骨の変形がある場合でも膝関節の運動機能の安定が得られると考えています。