突発性難聴を考える

突発性難聴を患うと、耳鼻科の治療により、3分の2の人は今までと同じくらい聞こえるようになるそうなんです。

でも、3分の1の人たちは元のように聞こえるようにならずとても苦しまれているそうなんです。いつなるのかわからないから「突発」なんですよね、私自身も気をつけなければならないと常に考えています。

以前勤めていた整骨院の患者様から、施術をした後少しの時間だけど聞こえが良くなるということがありました。

よく考えてみれば、耳の造りは、鼓膜という皮膚の膜にアブミ骨、キヌタ骨、ツチ骨という3つの小さな骨と、アブミ骨筋、鼓膜張筋、口蓋帆挙筋という筋肉と骨、つまり関節ということで形成されているんです。

鼓膜からの音圧を受けた振動を、ツチ骨、キヌタ骨と伝播しアブミ骨で前庭に振動し、蝸牛管内の有毛細胞の振動から電気信号に変わり聴神経に伝わる仕組みです。

直接これらの関節を動かすことはできませんが、この筋肉が存在するのは「顔」なので、表情筋や咀嚼筋などのバランスも影響があるんだと思ってます。

基本的には耳の施術ではなく「顎関節の整復」と、咀嚼筋、表情筋の整合、そして、足からの全身調整ということなんです。なぜ足からというのか、私の解釈では、三半規管、蝸牛管どちらも同じ組織ですから、バランスをとる機関の三半規管に影響のある骨格の歪みを整え合わせる、立つために足の裏からの圧刺激などが良い刺激なんだと思います。いろいろな刺激が自分の身体を真っ直ぐに保とうと働きかけるわけですからね。

原因の分かっていない突発性難聴は、いろいろな薬も特効薬や、特効手術で完治ということがありませんから、このような骨格刺激をしてみることも、「変化」として良いかもしれませんよ。

もちろん、私が施術する場合は、患者さんができれば通院されている耳鼻科の先生に許可をとってもらって、耳鼻科の治療に並行してやりたいと考えています。あくまでも突発性難聴を施術するということではなく、骨格の調整、そして、顔面、顎関節の専門整復としてですからね。その結果、生活がよくなれば私も患者様も嬉しく思うんです。

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