重心
「重心は、後にある、だから悪い」
「重心を前にかけたほうが良い」
「重心をを落としたほうが良い」
「重心が高い」
いろいろと、重心に関していろいろ言われていますが、人の体の中で重心が中央に位置しようとしていた方が良いに決まっています。
それを調整する機関が脳の中に存在するのです。
このことに焦点を当てた施術家がいます。
以前、一生懸命にその先生の本を買い読みあさり、セミナーにおもむき勉強させてもらいました。
ただ、その先生のようにはなかなかうまくは行かないので、今の主軸となっている神経筋整復を集中し研究し腕を磨いている最中でした。
ふと、重心のことに気が行ってから、施術のイメージに取り組んでみたのです。
それは、むかしの2足ロボットはすぐ転ぶ、と言われていましたが、現在素晴らしい発展でバク宙するものも出てきているほどです。これはジャイロセンサーが発達されたことがあるのだろうと思っています。
つまり、私達の脳にはジャイロセンサーが入っているから真っ直ぐに立つことができるわけです。三半規管だけでなくいくつかの脳内のシステムで行われているはずです。脳内で統合されているのであればその情報をどこから取り込むかといえば全身の骨格です。
その中でも足は1番に必要な情報を感じ取る機関です。
はじめに重心のことで勉強したと綴った療法、これは重力バランス軸を調整するために脳からの情報を読み解き、足首の距骨という骨に前後左右の角度にアジャストするというものです。
ここで、重力バランス軸を整える方法が、患者さんの現在の脳内で処理されている重力バランス軸は、例えば後ろに10度傾いていて、左に25度傾いていたとします。これを整えるために前に10度、右に25度傾けてしまうという考えです。
つまりプラスマイナス「0」ということになりますよね。
この考えで人の動きに注目していたら、前まで考えていたのは重心線が後ろにあるからかかと重心軸になる、ではつま先に体重をかけてしまう人はつま先に重心軸がある、となるのです。しかし、違ったのです。
人は安定を求めます。つまり、重心軸が後ろならばかかと重心の人は安定するはずです。これが体の前方に位置して重力線があればその重力線に合わせようとします。つまり、背中が丸い踵が痛い、靴のかかとがすり減るスピードが早いというなやみは、脳内では重心線は体の前方にあるためにそこに近づけようと常に力が入ってしまっているので、まず、疲労痛から、筋肉の障害が起こり、関節を歪ませて、筋肉の機能低下をおこして支持力の低下を導き出し、場合によって、椎間板を突出させて神経を伸展してヘルニアとなり足にしびれを起こしたり、疲労骨折を起こすことになるのです。
日常生活から徐々に痛みをつくるのはこのような変化が起きているからなのです。と、私は考えています、現在は。
筋肉の機能は、厄介なものもあります。でも、必要な機能だと考えてもいます。だから、痛みが落ち着いたからといって自分の考えで安心するのは少し私は心配します。