先日診えた高校生。
腰が痛いという主訴で来院してくれました。
問診の際、なにをして傷めたのか質問したところ、
「体幹トレーニングを最近部活動ではじめたんですけど、その最中に痛くなってきた。」
と言っていました。
もちろん、筋トレとは思っていないようなんです。どんな形でトレーニングされていたのか、それも聞きました。
すると、肘を立てて腕立て伏せのような姿勢から片足を床から離し、上げた状態でキープ、それを1分程度するんだそうです。
で、その形で痛くなったの?
と聞くとこれは痛くないんですって。
痛みの出たトレーニング教えて、
と聞くと、仰向けで肩を床につけたまま、足を付けて腰を浮かし、片足ずつ真っ直ぐ挙げるんだとか。
もともと、足を酷使するようなスポーツをされている少年でしたから、足腰にかなりのダメージがあったんです。
そこで、不安定な姿勢を保つために、力み疲労がたまり分離症にはなっていないと予想はつくけど、筋肉の働きと、手技をかけて体を動かしてもらった結果、腰神経叢の支配域の筋肉の痙攣が痛みの原因になっていることが判明。
それから、足首もズレていて整復して、両膝の歪みを整えてから、腰の施術をしてほぼ痛み消失したので終了となったのです。
彼には保険がきかないことを了承してもらい、体幹トレーニングは筋トレだということも理解してもらって終了。
翌日、母親から電話があり、
実費に納得がいかないというお電話があったんです。更に、息子は体幹トレーニングで痛くなったとおっしゃります。
私が筋トレで徐々に痛みが強くなったと言っていましたし、触った感じ怪我をしているようにも判断ができなかったので保険がきかないことの説明をさせてもらって施術いたしました。というと、こんな金額には納得も行かないし、体幹トレーニングは筋トレではないというのです。
皆さん間違えないで欲しいのですが、
体幹を鍛える筋力トレーニング、
これを略して、
体幹トレーニング、
というのです。体幹トレーニング中に誰にも何もされていないのに、後ろから蹴られた、ボールをぶつけられたというような自覚症状を感じない限りまず肉離れは起きまてません。
捻挫するような急激な体幹トレーニングもありません。
それから、トレーニングをするということは必ず体は疲れます。そのトレーニングよりも多めにストレッチングを繰り返しましょうね。