先日診えた患者さん。
「肉離れ」したようなんです、というじゃありませんか。
話を聞くと、ひのくま整骨院に来る前に他の医療機関に通っていて「肉離れ」、
って言われたんだそうです。
肉離れってそんな簡単には起こりませんよ、
確かに筋肉という組織は何トンにも達するような力を計算上出すことができるわけですが、
その力に耐えられないような組織であればいつだって肉離れしっぱなしになります。
「本当に肉離れだったの~?」と疑問に。
期間は立っているんで触っても瘢痕様のしこりが見当たりません。
整復が良かったのかもと思い、聞いてみると
固定すらしていなかったという、驚きの返答が。
肉離れというケガは非常に起こりやすいものではあるんですが、
そんなに頻繁に起こるケガではありません。
「ふくらはぎがつった」よくいう「こむらがえり」では、
滅多なことで肉離れしません。
でも、多いんですよね。
肉離れの処置もしないで、肉離れと診断し、治療あるいは施術をする医療機関が。
当院では、私が柔道整復師なので診断はできません。
つまり肉離れという症状であったとしても、そうでなかったとしても、
オールマイティーに体を調整しています。
ケガは、自己防衛から起こるものです。
一カ所だけを傷めるという原理には当てはまらないと考えています。
私たちは複数の関節を複数の筋肉で動かしているわけです、
つまりバランスをとっているのです。
何か危険が迫った時に、瞬時に脳または脊髄で判断し全身を守るためにはどこをどう動かし、
どのようにして組織を壊しても被害を軽減できるかを計算し行動を起こすのです。
幾つかの関節や筋肉をゆがめて、その中で最も外の少ないところを破断するわけですから、
他の小さなゆがみを起こした関節や筋肉も調整しなければ、
なかなか自己治癒することができないと考えています。
私はそれを調整し自己治癒のお手伝いをしています。
普通のリラクゼーションとか癒しというものではない、
さらにこの症状にはこれだ!というセットの手法ではなく、
本来あるべき姿へ導けるように一人一人の体に添った身体調整を怪我の人にも行っているのです。
だから私の場合本当に肉離れをしていない限り、肉離れということはまずありません。
診断名傷病名にこだわらずに、治したいという気持ちを強く持ってきてくださいね。