先日来院された患者さんも背中が痛いといわれ施術をしたのですが、
背中の痛みといっても結構広範囲です。
まずしっかりと痛いところを把握しなければなりません、それとどんな動作でその痛みが強くなるのかをご自身でも覚えておき、それを説明してもらえると医療関係者は助かります。
背中自体はとても動きの少ない「カラダ」の部位ですから、腰の動き、あるいは首の動きで痛みを増強させているかも判断の対象です。それでも、あまり変化がないようでしたら、場合によっては内科の受診をお勧めすることもあります。
なぜならば、内臓器の不調から、骨格筋に痛みを発してしまうこともあるからです。
この先日来院してくださった患者様は、首も腰もどちらも動かしたときに痛みが強くなるというのです。ただ、内臓器の心配はなさそうでしたので、腰からの施術を最初におこない、結果に変化があったのでそれを深め、次の施術で首を中心とした施術に移行しました。なぜなら腰を中心としていた痛みの出方が軽減されていて、頚部を中心とした痛みを強く感じられるようになっていたからです。頚部が悪くなったというわけではなく、腰の曲げ伸ばしの時に感じていた「痛み」が軽減されていて、頚部の曲げ伸ばしの方が顕著に症状が目立つようになっていたということだからです。
3回目の時は以前からの筋肉の硬さがこの痛みを取り切れなくさせているという判断から、アプローチを最後に変えてほぼ消失したのですが、症状の戻りを診るために一日間を開け、痛みや硬さが戻っていないことを確認できたので、より良い状態にするために全身に調整エッセンスをかけて、1週間、間をとり変化がなかったので来院時に聞いていた以前の体よりも可動範囲が広がった、疲れにくい体にしあげて終了しました。
「背中の痛み」を訴えるものの多くは、首からの筋肉異常が多いのですが、蓄積された疲労によっては、腰であったり、その両方であったり、股は内臓器の問題であったりと複雑です。
痛いから安静という方法もよいのでしょうけど、使わなければ痛みが出ないのは当たり前、機能的問題を解決してあげないと、痛みを出していた筋肉を使わない状態のまま生活するために周りの筋肉が補助する割合が高まり、いずれこれらも休まざるを得なくなり、「痛み」を発することになります。その都度休んで我慢するということが、繰り返してくると常時痛みを感じている体になってしまいます。
どんなことでも早めに処置をして、機能する身体を保つようにして健康で長生きできるように頑張りましょうね。