ギックリする原因は様々ですね。
でもその中でも多い原因というのは、
この季節は「草取り」。
中腰でするから筋肉疲労のピークになった時、
咄嗟の動きをした際に、
柔軟性がなくなっているから、
プッツン、
と傷めてしまいます。
でも、肉離れまではならないですけど。
なかなか、治らない、
と悩まれてから医療機関を訪れるのは、
何回も痛みの出たり入ったりを繰り返してからですよね。
去年までは2〜3日で痛みはなくなっていたんだけど、
今年は1週間立っても痛みは引かない、
それどころか痛くなってくる、
という人がとても多い。
それはギックリ腰の程度による違いです。
頻繁に繰り返していたのは、
損傷程度の軽いものをしっかり治さず、
痛みだけ引いたら治ったと勘違いし、
また日々の疲労を積み重ねて、
ギックリしやすい状態を積み重ねるもの。
ギックリの程度の強い場合は初期段階で動けなくなることも、
往診が必要になったり、
自分で来院することができずに、
タクシー、あるいは、家族に送迎してもらって来院されますね。
怪我だからゆっくり安静で治るかもしれませんが、
例えば、切り傷をしたとします。
止血して、カサブタができますよね。
ある程度しないとすぐに剥がれてしまうようなカサブタですよね。
硬いかさぶたになったら普通に動いてももう破けたり、剥がれたりすることはなくなるはずです。
そして気がついたら、カサブタのしたにしっかり新しい皮膚ができています。
これが治った状態です。
つまり、ギックリ腰のようなものでも、怪我ですから、
皮下で起きている傷と同じで、
カサブタが中にできて、いずれなくなると考えると、
痛みが早期に気にならなくなった頃はまだ、
痂ができたばかりと同じでなんかの動きでまた剥がれたり、破けたりしてしまうわけです。
ただ、そうならないように、身体は無意識に動き方を変えてかばい、
かばった疲れが、歪みを固めてしまい、
繰り返すうちに、
なかなか治らないギックリ腰となるわけです。
この場合は、慢性腰痛症と合併になるので、
怪我の部分の痛みが落ち着いても、
慢性腰痛症の改善が7割くらいにならないと軽くなった気がされないことが多いようです。
だからもし、ギックリ腰になってしまったら早いこと医療機関に通院することを勧めます。