あごの関節に障害が起こると、口は開かなくなることがあります。
全く開かないわけではないのですが、我慢し続けている人は、指が1本入る程度にまでしか開けられない、ということも起こりえます。
原因は咬筋といわれていますが、咬筋だけが下あごを動かすわけではありません。
広頚筋、舌骨筋、顎二腹筋、オトガイ筋、咬筋、側頭筋、外側翼突筋、内側翼突筋などがありそれらがまとまって機能不全になってしまうと、指一本分程度の開き具合になってしまうことがあります。
関節の位置を整えるのですが、土台、つまり顔面の上顎骨、蝶形骨、側頭骨、頬骨も歪んでいるとか顎骨のおさまりが悪く、再発する期間が短縮してしまいます。ちなみに、いちど顎関節症が出なくなったからといって、免疫性の疾患のように抵抗力ができ再発しなくなるということはありません。
そこで、顔面からというか、頭全体にゆがみ調整を行って頸椎の並びにおいても整え合わせるように施術をひのくま整骨院では行います。
頭蓋骨の骨のゆがみは、縫合と呼ばれる扁平骨のジョイントなんで、医学的には起こらないとされていますが、ジョイント部があるということは私は、ゆがむことがありうると考えています。左右の高さなどを確認しながら整え合わせ、下顎骨は左右前後に動かしてみて、整え、関節の遊びを確保しながらすすめます。早い人ですと、すぐに指3~4本開くようになります。
もともとある程度開いていた人は、1週間程度続けて施術を受けていただければ集中して筋肉の働きを整えることができ、施術を終えることができます。
先日も10年以上前に通院してくれた人が別のところが痛いということで来院してくださいましたが、まだあごの痛みは出ることがないとおっしゃっていました。