腓骨下端部の骨折

脛の骨に並行してある骨が腓骨。

この腓骨、骨折の割合は高いものです。

だから、わりと研修時代みることができました。

専門学校でも念入りに教えてくれます。

ただ、いまだに発生機序がアップデートできていないようなので・・・。

いや、もしかすると現役の柔道整復師がアップデートできていないのかもしれません。

先日仲間の先生が、ゴルフの最中にその腓骨下端部の骨折をされました。

研修会の時、どんな風にケガをされたのか、聞いてみたところ私は素直に聞き入れていたんですけど、ベテランの先生は、「え、そんな風な原因じゃ骨折しないんじゃないの?反対に足首捻じったんだろう?とっさの出来事で忘れちゃったんじゃない?」といっているのです。

確かに教わってきた考え方では、内側に踵が入り込むようになるから骨折する、というもの。

でもどっちに捻じっても、表皮の下の中の出来事ゆえ、あり得ると思うんです。

捻挫の定義も、簡単に言うと、一度関節が脱臼して、元に戻る状態のケガ、となっているので、この場合、骨折した側の足は、斜面にあり、反対側の足は骨折した足よりも下に、ひざから下の長さ分くらい下方に、それもその下にある足は軸足になるので、骨折した足は力点になり、地面からの跳ね返りの力を受けます。その場合足首の内側の靭帯や内側に捻じる筋肉は力が入り壁を作るわけですから、距骨という足首の骨が外れようとする力と、脛骨と腓骨間の骨間膜というものが二本の骨の間が開かないように支えられているので、結果的に腓骨でも一番細いところが折れた、あるいは自己防衛機能として自力で折って、体の損傷を最低限で納めたのかもしれません。脱臼骨折とかになったらもっと大変ですからね。

他にもアップデートが必要なものもありますが、それは私がわかっていればいいことなんでとくには発言していこうとは思いません。でも、自分への戒めのために、問診で話されることになるべく自分の知識が先んじないように、話をよく聞くようにしようと思えたので、ブログにしてみました。

ちなみに骨折の療養は当院でもできますが、必ずレントゲンと、医師から診断を受けなければなりません。

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