とてもよくある、ふくらはぎのケイレン。
その症状の最終段階が「肉離れ」です。
ちまたでは、断裂を起こしていなくても、患者さんが無理されないようにという意味を込めて(私の考えとしては)、肉ばなれ、とお伝えしていると思っています。
最近、両親がNHKを観る機会が増え、健康番組を見ているのでそれにお付き合いすることが多くなったのですが、非常に多くの造語があり驚いています。そんなこともあり、予防や無理をしてほしくないために、患者さんへの報告に強めに伝わるようにされていることを覚えました。
とはいえ、普通に歩いているような人が相談に見え、近くの整形外科さんで、2月に肉離れをして、通院してリハビリなどを受けるんですけど、なかなか傷みが治らないとおっしゃられていました。
他の人の施術中でもあり、詳しくは時間をつくってお話を聞けなかったのですが驚きました。
早く良くなるといいんですけど・・・。
歩き方とか、外観は普通なんです、私が眺めている限り。
でも、痛みは出てしまうものなんです、肉離れではなく、わずかな関節のズレで。
よくよく考えてみると、1ミリもズレていないのに痛みは起きるんです、マックスで関節がズレるというのは脱臼なわけなので、1センチぐらいにズレたらほぼ脱臼です、かろうじて靭帯で支えられているようなもの。
おなかも、大食い選手じゃない限りは、いつもの前後幅よりも1センチ増えれば結構おなか一杯に感じると思います。
まして、おなかの臓器が少しでも疲れていると柔らかさが減っていることが多いので、圧迫を感じやすくなります。
それから私たちの体はてこの原理で動かされているところが多いので、足首に1ミリ程度のズレがあれば、自分の身長分の長さの変化がおきます、しかし、複数もの関節があり、頭はなるべく水平に保とうとするのでそのバランスをとるわけです。
足首にずれが起きていることで、ふくらはぎがケイレンして痛むこともあれば、足首が痛くなることもあります、腰や首が痛くなることもあります。複雑な体故に起こる傷みは言葉ではなかなか決められないと思っていて、あまり慢性の物については患者さんに聞かれても疲れという表現で表す以外ないのかなと思っていて、その分施術で変化を感じてもらえたらと、行っています。
ただその分簡単なものとやっぱり思われてしまう時が多いです。
立場上、診断はできないので、なるべく患者さんが言われてきた症状の名前を受け入れたうえで、調整していると本当にわずかにしか関節はズレていないんだなと思わされます。ただ方向は複雑です。関節が複数あることと、骨の形がそれぞれ違うし、大きさや長さも違うからです。
本当の肉離れならば、ひのくま整骨院では少なくとも3週間は固定します。臨床経験上です。固定をしないのは、その場はお互いWIN-WINなような気がしますが、後日瘢痕が引き金となってわからない痛みが起こることを体験しているからです。