動き出してしまえば気にならなくなるけど、動き出すまでに寝返りや、体を起こそうと力が入る時に痛みを感じる。
科学的なことは研究者がデータを分析してくれればよいと思っているので、私の考えをここでは話してみますね。
まず、読み飽きる(聞き飽きる)ほど話していますが、筋肉は運動している、いないにかかわらず疲労します。その時に発生する疲労物質を筋肉内から除去するために睡眠をとります。でも、除去できる疲労物質の量も人それぞれで、許容量(キャパ)が決まっています。その量を超えてしまうと、筋肉内に溜まります。除去するためには、毛細血管に入り込まなければならないのですが、そのキャパを超えてしまうと毛細血管が詰まります。機能できなくなるわけです。その先には、その毛細血管の周りの筋肉がありますが、酸素や栄養の供給できなくなるわけです。その結果は、筋肉が働かなくなることがわかりますよね。
この繰り返しが、機能できる筋肉が減ってしまい、常時筋肉に力が入ってしまう。
この筋肉の機構の話を前提に、
就寝姿勢をとった時、例えば仰向けで、緩んだ筋肉であれば背中全体的に布団に接するのですが、筋肉の緊張が抜けきらずにいるので、仙骨や胸椎の5~8番、後頭骨のいずれか、また全部が接する圧が強く感じられ、押し返す「力み」が継続的に起こってしまう、と考えています。普通の場合は寝返りを打つのでしょうけど、こんな時は少なくなります。つまり運動をしていませんが、この緊張期間が更なる筋肉疲労を作ってしまい、体を起こそうとする力が入った時に、収縮した筋肉に引っ張る力が加わって痛みに変わる、と考えています。
だから、施術は、歪んだ関節の整復を複数同時連携させて、筋肉の連携調節を行っていきます。縦横の関節の動きだけではなく、ねじれも整え合わせることで、私たち人間本来の動きを取り戻せると、考えます。動きが整えば、痛みを引き起こす原因は無くなりますから、寝起き、寝しなに不快感を感じることはなくなってくると考えられます。