シュート、ダッシュで膝が痛い

小中学生でサッカーをしていると、膝の痛みを訴える子供さんが多いです。

一番初めに膝の痛みで思い浮かぶのは、たぶん「オスグッド(成長痛)」かもしれません。

私は、傷病名は特に考えないようにして、来院してくれた時に感じている、「どんな動きをした時に痛みが強くなるのか」を重要として、その動きをしても痛みが出なくなるように、筋肉の機能調整を行っていきます。もちろんストレッチングのように施術の中でツッパリ感は感じることがあるかもしれません。ただ、そのツッパリ感は、筋肉の抵抗によるものではなく、筋肉や筋膜、脂肪、皮膚などの軟部組織がくっついてしまっているものが、はがれようとするときに感じるものです。

疲れを知らないような幼い子供さんたちの多くは、体内の水分量が60パーセントを上回ることが多いようですが、疲労感をため込んできてしまっているような子供さんや、私たち大人は60パーセントを下回ることが多いです。この現象が起きているのは、いろいろな軟部組織がくっつきあってしまっているためだと、私は学んできました。

水分が足りていないと思ったり、水分をこまめに取っていてもこの数値は変わらないし、くっつきあっている軟部組織がはがれてくるとは考えにくいです。

関節や筋肉は1か所、1個がはたらいて動いているわけではありません。大きな筋肉も小さな筋肉の集まりと一緒になって動き出し、最終的な動きまでは大きな筋肉の働きで行われます。それから私たちの体が動くので、関節一つだけが曲がったり伸びたりしているわけではないということです。例えば物を拾う動作でも、物を目で見ます。場所をとらえて、拾うまでの距離を瞬時に計算し、足を曲げたり背中を曲げたり、手を伸ばして指を曲げて物をつかみます。つかんだら、物の重さを筋肉の伸ばされる感覚で脳が計算し、どのくらいの力で握り、肘や手首をどのくらいの力で曲げる必要があることの指令を出します、その時足の関節や背骨を支える筋肉が形を固定したり、伸び上がったりいろいろな状況を判断し、それぞれにどのように使わなければならないのかを指令します。この繰り返しを何度も何度もわからないスピードで行って一つの動作が成立しているんです。

そう考えるとオスグットであっても、タナ障害であっても、膝蓋靭帯炎や鵞足炎であっても、傷病名が付いたところで施術の方法は変わらないんです。それよりも日常生活動作で痛みの出る動きをしてもらって、施術をしてその動きにどのような変化があるのかを検査する方が私は大切だと考えて実行しています。

ケガの場合は傷口が離れないようにすることを考えて、普段の生活を無理せず送れるように施術や固定を行い、筋整復法と合わせて経過観察しながら、本来の固定期間よりも短くできるようすすめています。

ひのくま整骨院ではその人のための、その人だけの施術を行っています。やっている形は同じに見えても、人それぞれで筋肉の使い方が異なることがあり、それに合わせた筋肉調整を行っています。ご予約はお電話か、「こちら」のサイトからお願いします。

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