前かがみになると痛む腰は、股関節と骨盤の傾斜角度の変化に不具合があります。
(それがスムースに動くように施術すると痛みの悩みはなくなると考えています)
いろいろな原因が重なっていますが、根本は「疲労物質の蓄積」。筋肉のキャパシティー(疲労物質の排泄を静脈が、一度に行える容量)オーバーです。
筋肉の解剖学的なお話は以前から行っていますので、
ここは省きます。
一番の問題の骨盤の傾斜角度の変化を解決するためには、骨盤と股関節を最低でも同時に連係動作を整えなければなりません。
関節に起こるゆがみは、すごくわずかです。わずかなゆがみでも重なると非常に不安定になるもの。
例えばテーブルゲームにある「ジェンガ」、積み重ねている積み木を一つ抜いて、上に重ねていき、そのタワーを倒した人が負けるゲームがありますよね。とても良く似ています。
初めは、安定して積み上げられていますが、あのゲームは、相手に倒してもらうように、自分は何とか倒さないでいられるように、駆け引きをします。体の場合は、筋肉の機能が低下してしまい、関節面を仕方なくずらしますが、倒れないように機能できる筋肉がこわばり、揺れをなるべく起こさないように力をかけます。
この揺れを止めるために働いている筋肉の働きが、腰を前かがみにする運動の制限をかけているため痛みが起こります。またその逆の動きで痛みが出る人もいます、前かがみは痛くないけど、戻す時に痛みが出る、同じような効果が起きているためと考えられます。
骨盤の普段の傾斜角度が、後ろに倒れてしまっている人や、前に傾いている人によっても痛みの出るタイミングが変わります。
ただ、初期のころや、何度もギックリ腰のような強い痛みを繰り返しては痛みが落ち着いている人は、座っているときは痛くないけど、立ち上がろうとするときや、顔を洗おうとするときに腰に力が入れられなくなるほどの痛みが起こる、といわれています。
実際は股関節・骨盤だけの調整では、構造学上足りません。本来は足の裏から、腰・背骨に至るまでの筋肉の連係を動的に整えなければいけません。
そして前後だけの動きではなく、左右の捻じれや屈曲の動的ゆがみも整える必要があります。