オスグッドは、痛みが出てから医療機関にかかることが多く、
中学生ぐらいで発症することが多いため、
部活動の中止を勧められることが常識となっています。
部活動の中止は、「安静」 が目的です。
でも、やることをやって、施術にも通っていただけるのであれば、
部活動を完全中止する必要がありません。
私が考える「安静」は、日常生活も必要最小限の動きな限るので、
ほぼ、入院のような寝たきりで過ごすことと考えます。
オスグットで学校を休んでまで「安静」しなければならないのか?
だからこそ、筋肉の調整が必要と私は教わり、今の施術スタイルに至っています。
まず、筋肉は運動するしないに関係なく、疲労します。
疲労は筋肉内で酸素や栄養物質が燃焼し、二酸化炭素や乳酸などの疲労物質にかえます。
疲労物質の蓄積の許容範囲を超えてしまうと筋機能を低下させます。
そのため、筋肉は休むことなくこわばらせる方向に働きます。
ここでオスグットのころの体は、成長期であるということが更なる原因です。
長管骨(大腿骨や脛骨など)は伸びる速度が速く、こわばっている筋肉をより引っ張る方向へ育ちます。
その時に、大腿四頭筋の脛骨に付着するところは、骨端線と呼ばれる成長軟骨のあるところで、
骨になりきれていない軟骨組織なので引っ張られ、はがれやすくなり、痛みがでる仕組みです。
カラダは、ひとつの筋肉だけが始めのきっかけかもしれませんが、違和感や痛みに変わる頃には、複数の筋肉にゆがみが起きてしまっている状態です。
施術は無理はないのですが、筋肉に半強制的に微細ケイレン、あるいは振戦、が起こるように操作します。
なぜなら、筋肉内に滞ってしまっている疲労物質を毛細管にいつも以上に流し込まなければならないからです。
そこで疲労物質が流れ始めることで、酸素や栄養素の供給が再び起こり始めて、筋代謝力が向上してきます。
つまり、次第に筋肉のこわばりが抜けていき関節のゆがみまでもが整うことができるようになるのです。
もちろん完全になるまで運動ができないわけではなく、徐々に最大限の運動量をこなしても、一日の睡眠をとることで疲労物質の蓄積の許容量を超えない体づくりができるようになっていきます。
骨端線の硬化、骨に変わってしまえばオスグッドと呼ばれる傷害はなくなりますが、
しかし、膝蓋靭帯炎や、膝関節タナ障害、などのリスクは激しい運動される方には起こりうる傷害です。
かならず、良くなってからも、ストレッチングを続けるように指導していきます。