膝が急に痛くなった
患者様:原因は、草取りを長いことしてしまったから、と思うんですけど
私:なるほど、その前までは特に無かったんですね?
と、このような問診から始まり、膝に関係ないことも知りたいので、
私:膝とは関係はなく、お医者さんにかかっていることはありますか?
患者様:とくにはありません
私:お薬とかも、毎日飲んでいる物とかもありませんか?
患者様:血圧のお薬を飲んでますが、大したことはありません。
ん?大したことが無かったらお薬は飲まないんじゃない?
と思いつつ、
私:どんなことをすると痛みが強くなる、普段の動きはありますか?
例えば朝の起き上がる動作とか、階段の上り下りとか。
患者様:階段を下りる時痛いです。でもず~っと痛いです。
私:じゃベッドに仰向けになってくださいね。
で、左右を比較してみるとまず足首、痛い方の足首太い。
腫れているというものではないんですが、太い。
むくんでいるのとも違います、太いのです。
それから見た目、踵が足首を中心としたとき、地面に接するところが内側に曲がっています。
つまり、まっすぐ踵を地面に接地しようとすると、
足首から上のすねの骨は、体から離れようと、傾きます。
ということはモモのうちよりの筋肉が、いつも体の中心が外に傾くのを防ぐように、力んでしまいます。
関節をまたいでつく筋肉は、らせんのように関節をまたいでいますから、捻じれを伴った関節のゆがみを生みます。
膝関節まで足首から起こる歪みは、股関節や、背骨まで影響を作り、
膝が痛いからといって膝だけがゆがんでいるわけではないので、
一時的にヒザだけ医療行為をして、休ませていても、
また普段通りの生活に戻す時には、結構早い段階で再発します。
また、前は反対側が痛かったのに、それはおさまって今はこっちが痛い、
という場合は、前まで痛かった方の動きに制限を体が無意識にかけているので、
その負担を今痛い側に、常に与え続けた結果で発症したもので、
結局は、両方の膝というか両方の脚の歪み調整をして、
腰から背中まであるいは首や顎までの調整をする必要が出てくると、
私は考えています。
たまたま膝に痛みを発してしまっていますが、
ケガではない限り、広範囲にゆがんでいますから、できる限り早く整えてあげたいのですが。
それから広範囲にゆがむと、内臓の収まりなんかも変わると考えられますから、
骨格だけの問題ではないことからも、そこの痛みのきっかけになることもあります。
いろいろな視点から、その人だけの施術を探って行っています。