膝の痛みは治らない、とあきらめてしまっていませんか。痛みを起こす原因が無くなれば、以前の生活に近づけます。
膝は、歩くために必要ですが、膝だけが曲げ伸ばしができるから歩けるわけではありません。歩くためには、足首、膝、股関節のほか、骨盤や背骨、肩や肘、手首までのあらゆる関節を連動しています。膝が痛くなった原因は筋肉のバランスが歪んだことが原因です。
ちなみに、膝を構成する筋肉で、膝を曲げるのに分類されるものは、大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋、膝窩筋、腓腹筋、足底筋、薄筋で、伸ばすのに分類されるものが、大腿四頭筋、これに縫工筋が入るか悩ましいのですが、縫工筋は膝を曲げるのに働く筋肉に分類されていいのかもしれません。
これらがバランスを保ちながら働くのです。あくまでも膝を曲げる伸ばすだけです。足底筋、腓腹筋は、足首を伸ばします、大腿二頭筋、半腱様筋半膜様筋は股関節を伸ばします、大腿四頭筋の直筋は股関節を曲げます。縫工筋も股関節を曲げます。つまり、膝を曲げたり伸ばしたりするためには足首や股関節も連動するということになっているわけです。
筋肉は、運動神経が刺激して動かします。つまり、運動神経の伝達にもバランスのゆがみが発生してしまっているのです。
運動神経の対角にあるのが感覚神経です。運動神経の働きが弱くなるとその対角にある感覚神経も、バランスを崩してしまいます。
積み重ねが関節をずらしてしまい、膝が痛い人はその関節の歪みが体の中で一番大きかったために、動きが困難になって痛みを出して、休んで欲しい意思を脳に、身体に、訴えている現象です。
つまり、最低でも、膝の痛みを起こす原因を調整するためには、足首、股関節も同時に、身体が痛みを出さなくて良い、許容範囲内の位置関係にそろえなければならないのです。
関節を直接、整える以外に、筋肉のこわばる(かたくなる)働きを調整して、緩むときはゆるむ、力を出すときはちゃんと硬く縮むという働きができるように、優しく調整します。優しく調整しないと筋肉は防御するので、最後までゆるまなくなってしまいます。
また、カラダのゆがみは徐々に重なっていきます。急な変化に対応しにくいところもあります。今までこれしか曲がらなかった関節、という記憶以上に曲がらなければ、関節の許容範囲内に並んでいないと感じてしまうものです。
つまり、今までの生活に近づけるという表現は、それ以上の体の変化が必要だと、私は考えていますし、実感しているからです。
あきらめず、挑戦しましょう。
これに付随して、免疫力の向上にも期待して良いかもしれません。理論上、筋肉が熱を作るので、働ける筋肉量が増せば、平常時の体温の上昇に期待できるはずですからね。