「筋肉と骨」
どちらが重要かと聞かれれば、
究極の話、「筋肉」
と、私はお伝えします。
生まれたままに備わった器官が、
私は、重要なんだと思ってます。
しかし、「移動するため」、
「平熱を維持するため」、
「糖からエネルギーを作るため」に、
筋肉が、究極のところ大切だと感じています。イカ、タコなどの軟体動物がいるように、骨だけの動物はいませんよね。
骨折は恐い
だけど、肉離れは、
肉離れで良かった、
と、聞くことがあります。。
足首のケガでも、
骨折はなさそうですね、
でも、捻挫ですから、
というとホッとされる方がとても多い。
どちらのケガも固定なりを施し、
なるべく安静をとってもらったほうが、
綺麗に組織が着くのに、
捻挫は動いても「大丈夫」という常識になってしまっているのが、
私はこわいです。
筋肉は年齢がいくつになっても鍛えることができます。そして、鍛えることによって、骨の成長が起こり高齢になっても骨粗しょう症の予防ができます。ただ、トレーニングで、筋肉に負荷をかけるのは、必ず筋肉に疲労物質が発生し残りやすくなってしまうために、やらなければいけないことがあります。
それが、固くなった筋肉を伸ばすという運動です。反動をつけたものも良いかもしれませんが、私は、ユックリ伸ばして限界で5秒の静止をさせる反復運動をおすすめしています。
そして、なるべく座った状態だったり、仰向け、うつ伏せなどの姿勢で転倒することのない姿勢ですることが望ましいとお伝えしています、患者さんには。
筋肉を大切に扱うということは、血管も大切に扱うことにつながります。もちろんみなさん大切に扱っているに違いはありませんけど、トレーニング重視が多いから警告しています。血管の支配神経は、自律神経です。つまり、筋肉を大切に扱うことは、血管の機能を高めることができるということです。そして血管の働きが高まるときには、自律神経反射が整ってくるという結果がついてきます。
自律神経失調症、鬱病などの時に指導されるのは、お散歩をしてみましょう、ということだったり、何でも良いから好きなスポーツをやりましょうというもの。強制的に筋肉を動かして血管を動かし、内臓器の働きにも刺激をかけて、ホルモン分泌も高めましょう、活性化してくれば、この場合に足らないと言われているセロトニンの活性につながる、ということになります。
これらのようなことからも、私は、筋肉が骨と比べると究極の話、「筋肉」が重要と考えています。