私は寝違いを起こすのは、体が硬いことに原因の大半を占めていると思っています。
今私が行っている施術法のセミナーで学んだことは、「ねちがい」は寝ている間に筋肉を傷めるような動きをすることはまずない、ということです。でもそれって当たり前ですよね、寝返りを俊敏にされる方を見たことがない。それに大きな動きをするわけでもない、つまり寝返りで傷める要素は何一つない、ということになるのです。だから一般的に「寝違い」としているものは間違っている、ということでした。では、そのセミナーで教わったのは、寝方によって神経を押さえつけていたときに起こる圧迫障害から「斜角筋症候群」を引き起こすということでした。とても斬新で、納得のできる説明でした。
つまり、と~っても身体が疲れている時や、深酒をした時に寝返りをする回数が少くなる人がいます。つまりこの状態が寝違いを作る原因なんだということなんです。首や肩背中が痛いという感覚はあるので、「スジ違い」と症状的に変わりがありませんが、原因が違うので同じようなアプローチでは結果が出ないことも多いのです。そもそも寝違いを起こして医療機関に行こうと思う人は少ないようです、どうしようもないほど繰り返したり痛みが限界になってから、「そうだ、医療機関にいこう!」となるそうですね。
体が疲れているのには変わりがないのに、斜角筋症候群が主症状でないこともあります。この場合はどうなんだろうと常に考えていました。ここが気を付けねばならないことなのです。体が硬くなっているからこそ起こる寝違いなんです。これを予防するためには、何かを対策をとらなければなりません。
まず、床に就いたら、スマホや読書はしないのが鉄則。
しかし、それが睡眠薬変わりだという人もいらっしゃいますので、一概にいけません、やめなさいとは言えませんね。ではなるべくコリを残さないことがポイントになってきます。つまり、床に就く直前にストレッチングを行ってから、という習慣をつけるようにするんです。
これは睡眠の浅い人や、不眠症だと悩んでいる人も同じようにすると効果があります。この手の悩みを抱えた人にこそ寝違いは多くいらっしゃいますからね。湿布もよいかもしれませんが、運動が一番です。だって痛みどめや筋肉を弛緩させるお薬は体の中でちゃんと合成されているんですから。