まず、個性を大事にするということについてですが、
人間に限らず、動物には時として肢体欠損や、多合指など、
多くの個体とは違っているということがあります。
それでも、不自由はあるかもしれませんが普通に生活されています。
五体不満足という本をお書きになられた、乙武さんもその一人ですが、
サッカーしたり、いろんなことに挑戦される素晴らしい人だと思ってます。
つまり、生まれ持った体はその体にとって使いやすいバランスをとって、
生活する習慣ができているはずなんです。
それを前提に、
どこどこの筋肉をどうなっていなければならない、
この関節はこうでなければならない、
という机上の概論、ではなく、
臨床上の目の前の患者さんの体のバランス、
使い方を拝見してそれにあった体が動くように筋肉と関節の調整をする必要があると思ってます。
一点にある刺激を加えたら治るという最高の治療ができたら良いんですけど、
私にはそれは難しかったんです。
でも、筋肉の調整は、修行時代からの経験で身についた手技です。
そこに理論も、学んでさらにまた、その手技を深めた研究を日々行っています。
そう、それが個性を活かすという施術。
つまり、その人にあった使い方ができる筋肉と関節のバランス調整、
これこそが万人にあった、一人ひとり施術方法はちがえどPNFを元に深めている施術です